吃音は一朝一夕には治ることはありませんが、諦めずにトレーニングをすればきっと改善します。
注意していただきたいのが、吃音の治療は小学校低学年以下と小学生高学年~成人で治療法が異なることです。
詳しくはこちらのページを参考にしてください。
簡単にいうと、小学校低学年以下は病院に行くよりも親が子供にプレッシャーを与えずに暖かく見守ってあげることが一番大切です。
小学校高学年以降は吃音の症状が固定され、自然に治癒する可能性はほとんどなくなります。治らないわけではなくトレーニングが必要だということです。
病院に行くこともできますが、吃音は病名ではないので原因がはっきりせず、保険が効かないことも多く、高いところでは10万円ほどかかるところもあります。
正直なところ、吃音は病院に行かずとも治すことはできます。病院に行くのは最終手段として、病院以外のあらゆる方法を試してからそれでも治らなかった場合は病院に行くというスタンスで良いと思います。
私自身吃音の病院に行かずとも治りましたし、他の方体験談でも病院に頼らずに治している方は多いです。
ここでは自宅でできる簡単なトレーニングをご紹介しようと思います。
自宅でできる吃音改善トレーニング
吃音を改善するトレーニングにはいろいろありますが、ここではそのうち簡単にできるものを一部紹介します。
⓪トレーニングを始める前に
吃音の影響は周りの環境要因が非常に大きいです。
あなたが幼い頃に吃音が自然に治らなかったのは決してあなたに問題があるわけではなく、周りに環境がたまたまあなたにプレッシャーを与える要因となってしまったからです。
現在のあなたを取り囲む環境にプレッシャー、ストレスを感じているのであれば、悩みを共有できる相手を作ってください。できれば吃音の専門家が良いのですが、それ以外にもネットのコミュニティなどで同じ吃音の悩みを抱えている人と交流を持つのでもよいです。
吃音に悩むのはあなただけではないです。
①本などの文章を音読する
家にある本や新聞、チラシでも構いません。声を出して音読してください。
誰かに聞かせるわけではないので、のびのびと読んでください。不安に思っても構いません。緊張しても構いません。誰も見ていないのですから。
読む時のポイントは、気さくな外国人のように表情豊かにわざと抑揚をつけて音読することです。
吃音の方の特徴として、表情が暗くて抑揚のない話し方をすることが挙げられます。リズムがなくどうしても話しにくくなってしまいます。
慣れてきたら本を見ないで、周りに人がいることをイメージしながら同じように音読してみてください。この話し方を嫌になるくらい繰り返せばだんだんと癖になり、普段話す時も少しずつ音読している時の状態に引っ張られ改善することがあります。
②腹式呼吸トレーニング
腹式呼吸のトレーニングは意味がないというサイトもありますが、確かに腹式呼吸の仕方をわかっている人には効果はありません。例えば、カラオケなどでは大きな声は出るのに人前ではうまく声が出ないという方はメンタル面の治療にうつってください。
腹式呼吸トレーニングはお腹からの声の出し方がわからない人向けです。
腹式呼吸とは、お腹を意識した呼吸法のことです。
- リラックスできるところで膝を立てて仰向けになってください。
- 横隔膜があがるイメージとともに、息を深く吸って吐き出してください。(下の動画を見て横隔膜が動き、それにあわせて肺が膨らみ萎み、その変化に合わせて内臓も動く一連の流れをイメージしながら行ってください。)
- 吐ききったら、身体が自然と息を吸い込もうとします。背中側の肩甲骨あたりに空気が入っていく感じがするのと同じくして、お腹が膨らむはずです。このときの感覚を腹式呼吸での呼吸として覚えてください。
- 腹式呼吸のイメージができたら、次は1~3を言葉を発しながら行ってください。
最後に
ここまで自宅でできる吃音改善トレーニングを紹介しましたが参考になりましたでしょうか。
これらは非常に基本的な訓練です。本格的に吃音を治すにはやはり、支えてくれる存在とメンタル面の改善が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
吃音は諦めなければきっと治ります。吃音に悩む人はあなた以外にもいます。私だってそうだったんです。
トレーニングをしているとなかなか効果が現れなくて自分はダメなんじゃないかと諦めたくなることもあるでしょう。つらくなったら無理にトレーニングを続けようとせず、休んでも構いません。自分のペースでゆっくりと進めてください。