私の吃音体験談

このサイトでは吃音の治し方についての情報を発信していますが、なぜこのサイトを作ったかというと私自身も吃音に約20年悩まされていた経験があり、私が吃音の治し方を調べようとした時にはまだ十分な情報を載せているサイトがなかったからです。

今ではだんだんと情報量も豊富で信頼できるサイトも増えてきたのですが、昔はペラペラのページに簡単に吃音の治し方について書いてあって、最後におすすめの病院やプログラムなどに飛ばされるというものばかりでした。

吃音を治すために、同じ吃音を持つ方とも交流をしましたが皆ネットの情報はわかりにくく、結局何が一番いい治療法なのかわからないという意見でした。

そこで私はこの吃音治療についての比較サイトを作ったのです。

今回は、私の吃音に悩まされた日々の体験談を書いていこうと思います。興味ある人だけご覧ください。

1. 吃音についての自覚がなかった小学校時代

私は小学校の頃から言葉がうまく出てこず、つっかえつっかえでしか話せませんでした。

その頃は吃音という言葉は知りませんでした。

私の話し方が変なのもあってほとんど友達はおらず、授業にもあまり出ていませんでした。小学校の頃は先生と一緒にいた記憶が強いです。

友達と話す機会は少なく、どもりを指摘されることも少なかったので、単純に自分は友達ができないから授業には出られないんだなと思っていました。

2. どもりに気付かされた中学高校時代

小学校の頃はほとんど友達と関わらず、ずっと勉強していたこともあって、中学校は他県の進学高に行くことができました。

小学校の頃は友達がいなかったので友達の作り方がわからず、中学校でももちろん友達はできませんでした。最初の頃は前の席の人が話しかけてくれたりしたのですが、急に話しかけられるとすぐに言葉が出てこず会話が成立しなかったのですぐに話しかけられなくなりました。

私にとって印象的だったのは、国語の時間の音読の時です。教科書に載っている文章を一人ずつ読んでいく時間があったのですが、私の番になった時に大勢の前で吃音をさらけ出してしまったのです。

うまく言葉が出ない私を見てクラスメートがクスクスと笑う姿は今でも頭に浮かびます。様子がおかしい私を見て先生は飛ばしてくれたのですが、その数週間後に僕の席の近くで他のクラスメートが私の吃音の口真似をしたのです。私は聞こえていないフリをしたのですが、非常に傷つきその日よりだんだんと学校に行くのがつらくて何度も休もうと思いました。

幸い私は友達がいないことに慣れていたので不登校になることはありませんでしたが、人と話すのが苦痛になってしまいました。

3. 吃音について調べに調べた大学時代

ほとんど友達ができないまま高校生活を終え、大学に進学した私はやっと自分の吃音と向き合う覚悟を決めました。

そもそもなぜ自分は人と話すことがうまくできないのか、どうして言葉がスムーズにでてこないのか、本やネットでたくさん調べました。

親や先生には自分の強がりでどうしても相談できなかったので、ここまで気がつくのに遅れてしまいました。

いろいろ調べるうちに、自分の症状は吃音ということ、病院に行く方法もあるが数万円かかるということ、自分一人でも治せるということを知りました。

そこで私はいろいろな教材を見て、あらゆる方法を試しました。もちろんすぐには治りませんでしたが、だんだんと吃音に対する意識が変わっていくのを感じました。

吃音を受け入れ、徐々に人と話す機会を増やしていったところ大学でも友達ができ、無事面接も通って一般企業に就職することができたのです。

最後に

簡単に私の体験談をまとめてみました。

吃音に悩んだ何年間かで後悔することがあるとすれば、それはなぜもっと早く治療法を試さなかたっのかということです。

ただ、今では全然人とも話せるので悩みなどはまったくなく、心は軽いです。

昔友達がいなかったからこそ、話が苦手だったからこそ、今いる現状の幸せさを実感する毎日です。もし、吃音について悩んでこのサイトに行き着いたのなら、何かやりやすそうな自分にあった吃音治療を試してみて一歩を踏み出して欲しいと思っています。

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