吃音症の発症率(一生のうち吃音になったことがある人の割合)は2.2~5.1%、有症率(現在、吃音がある人の割合)は0.8~1.2%と推定されており、計算上は日本には120万人程度の吃音者がいることになります。
120万人とはさいたま市の人口と同じで意外と多いのです。
テレビに出るような有名人にも吃音を発症していた人はたくさんいます。
今回は有名人で吃音を発症したことのある人をまとめたいと思います。
吃音を持つ、もしくは持っていた有名人一覧
田中角栄
田中角栄とは、日本の政治家であり、第64代・65代内閣総理大臣です。
ロッキード事件など悪い印象もありますが、類稀なるリーダーシップを発揮し、没後20年以上が経った今でもファンは多いです。
動画を見てもわかるように非常に流暢な演説をする田中角栄ですが、自身の著書に書かれているように小学校三年生までは、先生に何か聞かれても全く思うように喋れないほどひどかったそうです。
このどもりのために自分の思いを正しく伝えられず、無実の罪を被せられたのが治療を決意したきっかけとなりました。
ドモリでなくても緊張したり狼狽したらドモるものであると考え、どもること自体を受け入れ緊張を解きほぐしていったそうです。
平野レミ
料理愛好家でテレビにもよく出ている平野レミさん。常にテンションが高く、早口で話すのが特徴です。株式会社オダジマと共同開発した、多機能鍋「レミパン」は、累計販売個数が150万個を超えています。
吃音だったとは信じられないほど、早口でまくしたてるように話しています。
小倉智昭
フリーアナウンサーで、朝の情報番組「とくダネ!」の司会者として有名です。
小学校の頃はどもっていて目が飛び出ていたためにどもきん」というあだ名をつけられいじめられていました。
大学を卒業して、アナウンサーの募集に応募したのは吃音症を克服したくてしゃべる職業につきたかったからだと言います。
吃音をごまかすために、自分なりの表現を模索して感情をこめて話すことで、その話し方にファンができ有名になっていったそうです。
今でもたまに吃音が出るようで自ら「吃音キャスター」と名乗っています。
ブルース・ウィリス
映画「ダイ・ハード」で有名なアメリカの大物アクション俳優です。
昔は非常に重い吃音に悩まされており、自分は障害を持っているのだと考えて人前で話すことができなかったそうです。
吃音が治癒することとなったきっかけは、高校で舞台をやった時に、言葉を記憶するとどもらないで話せると気がついたことだそうです。