2017年最新・吃音になる3つの原因

吃音とは、言葉を発する際に第一声がなかなか出なかったり、会話の途中で言葉が詰まってしまう症状です。

以前はどもりとも呼ばれていましたが、現在は差別用語として放送禁止用語にも登録されています。どもりとは言わず、吃音と言うようにしましょう。

吃音となる原因には先天的なものと、後天的なものがあります。

吃音となる直接の原因は現在でもはっきりと解明されているわけではないのですが、大きく分けて以下の三つの原因があり、それぞれが複雑に絡み合って吃音の症状が発症すると考えられています。

吃音になる三つの原因について詳しく見ていきましょう。

吃音となる三つの原因

吃音になる原因は次の三つです。

  1. 環境・心理的要因
  2. 脳機能の問題
  3. 遺伝的要因

この三つが組み合わさって発症するのが吃音なのです。

1. 環境・心理的要因

吃音の原因として昔から考えられているのが、周りの環境によって引き起こされる心理的要因です。

トラウマや過度の不安・緊張等のストレスがかかった時に吃音の症状が発症することが多いとされています。

吃音の原因となるストレスとは例えば以下のようなものです。

  • 幼い頃に弟や妹ができ、親の愛情がそちらに向かってしまい、あまりかまってもらえずに寂しい思いをした
  • 父と母の仲が悪く、親といるときは常にびくびくしていた
  • 親のしつけが厳しく、やりたいことをやらせてもらえず、否定ばかりされた
  • 離婚や自己で親が突然いなくなり、寂しい思いをした
  • 幼い頃に周りの子供にいじめられた
  • 幼い頃に周りの子供に自分の話し方が変だと指摘された

他にも様々な原因がありますが、幼い頃に受けたストレスによるところが非常に大きいです。

また、吃音となった子を持つ親子関係で非常に多いのが、過保護で厳しくしつけをしようとすることです。こちらの論文にも掲載されています。

親から子への要求水準が異様に高く、子供がストレスに感じてしまうのです。

幼い頃に吃音が発症し、小学校高学年以降も治らないとより環境的要因が症状を悪化させます。人と話すことが苦痛になり、吃音を強く意識するようになるとよりいっしょう症状は悪化してしまいます。

2. 脳機能の問題

最近の研究で明らかになったことですが、吃音の人は脳の言語処理機能が低下していることや、脳の神経伝達物質の流れが悪いなどの兆候が見られたようです。

他にも、

  • 会話をする際に、脳から筋肉へ送る運動の信号がうまく伝えらていない
  • 右脳が活発に活動しているが、左脳の活動が弱い
  • 脳の癖として、言語を処理する前に身体を動かす信号を発してしまう
  • 重度の不安やストレスによって脳の灰白質が減少している

などの特徴が見られる場合があることが報告されています。

詳しくはわかっていませんが、これらは先天的なものではなく、環境要因によって後発的に発生する脳の癖ではないかと考えらています。

3. 遺伝的要因

吃音症の親を持つ子供の60%が吃音を発症するという調査結果があります。

2010年の論文では、吃音に関連する遺伝子が発見され、吃音症の人、10人に1人がその遺伝子を持つことが認められました。

ただし、関連遺伝子が複数あることなどもあり、必ず遺伝するというものではなく、後々の環境や心理的要因と合わさって変化するのではないかという説もあります。

まとめ

吃音には様々な要因がありますが、一番大きな原因となるのは環境・心理的要因です。

環境・心理的要因を否定する見解もありますが、治療においては必ず環境・心理面を改善しなければなりません。

吃音の怖いところは、言葉がつまるところよりも、吃音について一人で悩んでどんどん泥沼にはまっていくことです。

正しい治療法を知り、一人で悩まず、悩みを共有できる人を見つけることが大切です。

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